過去の公演

「無外流、津川吾郎」 チラシ画像

「無外流、津川吾郎」

作・演出:岩井秀人

出演
金子岳憲・用松亮・三浦俊輔・永井若葉・チャン・リーメイ 
松本裕亮 ・浜田信也(イキウメ)・今井勝法(幹生)・北村延子(蜻蛉玉)
 
10月版出演 : 田中伸一(開店花火)
7月版出演 : 岩井秀人

2006年7月14日[金],15日[土]・10月5日[木]〜15日[日] @ 渋谷ギャラリー・ルデコ

定年退職したものの、「家庭」に着陸出来ないでいる内田啓治が、津川吾郎と出会う。 「切り捨て御免のありえない現代でも、無外流を活かす術はあるよね」と軽い感じで言う津川。 内田はその“軽い感じで話すところ”に凄みを感じ、行動を共にするようになる。 齢90を越える津川だったが「携帯電話の赤外線機能」について熱弁し、お洒落な建物やオブジェを見つければベタベタ触りながら喜ぶ。窓ガラスに映る自分の姿を見ては少し目をこらしてかっこつけ、姿勢を正す。そんな無邪気な姿に、迷子な内田の心は揺れ動くのだった。「今までの私の生き方は、なんだったのだろう・・人の価値観の下で動き続けるうちに、私は自分の価値観を失ってしまったのかも知れない・・」そんなある日、お洒落な喫茶店に来ていた二人はカップルが口論の後、微妙に乱暴な雰囲気になってるところを見かける。見てないフリをしつつ怯えている内田の横で津川の目が光った。果たして…。